富山ポジティブシンキング 第7回 富山の雪

富山生活3度目の冬

 2020年夏に早期退職し、猫と一緒に富山市に移住、フリーの編集・ライターを名乗って3度目の新年を迎えました。取材のほとんどはオンラインですが、2〜3か月ペースでなんだかんだと上京しています。最近は元の職場からも依頼をいただき、懐かしい顔ぶれとの仕事を嬉しく思っています。

このほか、移住して売り込みをかけた地元の制作会社から仕事を頼まれたり取材を依頼されるようになるなど、少しずつ生活が固まりつつあります。もちろん、これまでの編集部での経験や、広告部での経験などが、フルに役立っています。

例えば、富山の冬って?

 最初の年、2021年1月8日は、新幹線が止まるほどの大雪でした。除雪車が間に合わず、融雪装置も役に立たない細い路地では、あちらこちらで車がスタックしているのを目の当たりにし、夜中の空回り音に震えていました。物流も途絶えて、スーパーには物がなくなり、というよりも買い物に歩いて行くのも一苦労で、ローリングストックをしていなかったことを深く反省しました。あれだけ記事を作ってたのに。。。また、マンション住まいですが、初めての雪かきも経験しました。湿り気の多い雪なので「後でまとめてやればいいや」とはいかず、1日に何度か車の屋根に積もった雪をT字ほうきのような道具で落とすのです。これも初めは、「まるでトラックのようなシルエットになったぞ」と面白がっていたのですが、後で痛い目にあいました。30cmも積もった雪はとても重いです。

 2年目は準備万端、長靴も買い、(1年目は長靴を買いそびれて美容院のお姉さんに鼻で笑われました)波状攻撃でやってくる白い悪魔に備えました。2022年の正月は、雪が多すぎて高速道路も通行止め。実家に向かうことができませんでした。その頃には、同時期に移住した友人もできていて、ラインで励まし合いながら冬を乗り切りました。

 今年も11月には立山や薬師岳の上の方は積雪が始まり、白く輝いています。もう3年目なので、どんとこいです。こたつもついているし、ニトリのふかふかカーペットも新調しました。この冬は、雪だからといって引きこもったりせず、雪タイヤに履き替えた車でどんどんお出かけもいたします。たぶん。

正直、この冬は雪控えめで助かっています!

運転もできるようになったけど、歩く

 富山に引っ越した、というと皆さんがほぼ頭に思い浮かべるであろう「雪」の印象を書いてみました。すでに書いたように、私は現在田んぼの真ん中の古民家に住んでいるわけではなく、まちなかマンション暮らしで地方都市ライフを満喫中です。富山駅まで1.5キロ、富山市ガラス美術館・図書館から2.5キロ。このくらいの距離なら、天気がよければ自転車や徒歩です。

そもそも、フリーの編集、ライターの仕事は通勤がなく、黙っていれば引きこもりがちなため、朝は雨さえ降らなければ、近所の公園を1〜2周するようにしています。自分でも驚いているのですが、最近では2周目がスロージョギングになりつつあります。

公園内を横切る小川の上を、立山方面へと向かう富山地鉄が走っていく様子が見えます。この富山地鉄では、東横線や大井町線お下がりの車両も活躍中です。近くに見える北陸新幹線と、大井町線お下がりの車両、この二つに、いつも何かを慰められています。

さて、今朝も散歩とスロージョギングを終え、トロトロと線路沿いを帰ってくる途中のことです。

踏切待ちで、「ここはしょっちゅうカンカン鳴って、しょわしないでしょう」と妙齢のご婦人に声をかけられました。朝の散歩を終えた、同じマンションの住人さんでした。

そして、新築以来何十年と住んでいると言う彼女が聞くのです。「あんた、このマンションいくらで買(こ)うたが?」。

なーんそれは、言わんちゃ(合ってる?)。


TA企画

「おいしいものを皆に伝えたい!」「おいしいものを皆に届けたい」 だけど、「ここにあるよ」と伝えることって難しい。。。。。 そんな皆さまの力になりたい! と、 フリーの編集企画ライターとして活動を始めました。 田原朋子と申します。 食と健康の実用書編集歴30年のプロフェッショナルに、どうぞおまかせください。 妄想店名「cafe que(かふぇけ仮)」Instagramも、1日1投稿を心がけています。

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