富山ポジティブシンキング 第5回 秋の始まりとフクラギ

朝5時、ふと目が覚めて東の方を見ると、立山連峰のシルエットがくっきりでした。あんまり素敵なので、近くの公園に散歩に出かけました。

 富山の日の出は、二段構えです。あたりが明るくなって風が吹いてくる「日の出時刻」と、3000メートル級の山の上に顔を出す20分後。その瞬間、山全体に白い光が回ったと思うと、グングン角度を変えていって、白い光線は見えなくなるのです。

 調子に乗ってアスレチック遊具の上に腰掛けていたのですが、ふと見下ろすと青い葉に隠れて、若い銀杏がたくさん成っていました。実りの季節には、いつも突然気付かされるものですね。

ところで、夏の終わりから刺身コーナーにでてくるのは、ブリの幼魚「フクラギ」です。富山では、ブリは一年中なんとなく見かけるのですが、春〜夏の「ツバイソ(コヅクラ)」からワンランク昇格したサイズがフクラギです。この時期はまだまだ脂もさっぱりして値段も手頃。味わいもブリとはだいぶ違います。ブリの呼び名は地方で異なるものですが、関東にいた時には「ハマチ」ぐらいしか区別されていなかったような気がします。こちらでは明確に区別されていて、そんなところからも富山のブリ愛を感じました。

日差しはまだまだキツいけれど、こんなところからも秋の始まりを実感しています。

富山の呉羽地区には梨農家さんが多く、「呉羽梨」のブランドで幸水や豊水などが出ています。9月には直売も盛んで、大小取り混ぜて1000円。

店先では、コヅクラが400円くらい、フクラギが700円くらいで売られています。大きさ以外の違いはよくわからず。。。

TA企画

「おいしいものを皆に伝えたい!」「おいしいものを皆に届けたい」 だけど、「ここにあるよ」と伝えることって難しい。。。。。 そんな皆さまの力になりたい! と、 フリーの編集企画ライターとして活動を始めました。 田原朋子と申します。 食と健康の実用書編集歴30年のプロフェッショナルに、どうぞおまかせください。 妄想店名「cafe que(かふぇけ仮)」Instagramも、1日1投稿を心がけています。

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