富山ポジティブシンキング第4回 梅と地魚
梅と地魚
6月に入って気温急上昇です。富山市のまちなかの狭いマンションでステイホームするのが辛い時は、パソコンを抱え、自転車で15分ほどにある涼しい図書館に出勤します。途中のアーケードには、地産地消の農産物を売る直売所があって、通りがかりにチェックします。
富山はフェーン現象で猛暑になるうえ、7月には梅雨でたっぷりと雨が降ります。この高温多湿に対抗するために、青梅シロップを作ろうと直売所をのぞいたら、富山県産の梅はまだ出ていませんでした。梅といえば「稲積(いなづみ)梅の梅干し」というのがあるばかり。この「稲積梅」は初耳です。
「稲積梅」は富山県氷見市の固有種で、核が小さくて肉厚な梅だそうです。稲積生産組合に、青梅の出荷はいつなのか電話で伺ってみたところ「晩成種なので出回るのは6/20過ぎかな」とのこと。ということで、とりあえず青梅シロップ第1回戦は、近所のスーパーで買った和歌山県産の青梅で漬けることにしました。
ちなみに、このスーパーでは、お魚がとっても充実しています。珍しいところでは深海魚のメギス(ニギス)が、5尾で250円という驚きのコスパです。富山弁で「きときと」のお魚、白井先生にもちょっとお送りしますね……。
……なんと、大発見がありました。関西では、ニギスの生はないけれど、焼いて串に刺した干物が昔からあるそうです。「少しほろ苦くて、お豆腐と炊いていただく懐かしいおかずですよ」とのこと。脂が乗っておいしいニギスを、日本海から太平洋側へ。何とか食べたい、と昔の人が工夫したんだと2人で感動しました。
今はクール便で送れますが、どうしても鮮度は落ちてしまいます。今度は、特急サンダーバードで朝獲れをお届けしたいです!
▲梅シロップ作り第1回戦は、和歌山県産にしましたが、富山県氷見市名産の稲積梅は、6月下旬に出回ります。こちらが稲積梅の青梅。
▲メギスとかミギス、ニギスとも呼ばれている深海魚です。スーパーによって表示が違いました!とても安くて、煮魚にすると旨味たっぷりの身がホロホロとして美味なのです。だしいらず。
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