富山ポジティブシンキング 第6回 なんなんと里芋
このまたたび、3つで1000円にしときますよ。いかがですか?
「なん」
レジ袋ご利用ですか?
「なんなん」
猫飼ってらっしゃるんですか?
「なーん」
これ、猫との会話ではありません!
富山護國神社で毎月開催されている「のみの市」で、猫雑貨グッズを販売する友人を手伝った時の会話。「なん」とは、「いいえ」の意味で、知る人ぞ知る便利な富山弁です。仕事でもプライベートでも、会話の端々に「なーん」「なンなンなンなンなン(超高速)」を連発させると、どんな会話もポンポンと弾みます?!
もう一つ、印象的な富山弁がありました。
「この器、そばちょこに使えんちゃ」
いったい、使えるのか使えないのか、どっちでしょう?
正解は、「使えます」。
富山弁の柔らかい表現に、ほっこりします。
売れるものなら何でもありの富山のみの市。観光客はほとんどいません。家の蔵から引っ張り出してきたお宝、近所の人気カフェやパン屋の出張ブース、季節感あふれる家庭菜園の野菜も並んでいます。野菜の種類も、エゴマの葉っぱ、金時草、ネギ、春菊、クワイ、里芋など、ちょっと珍しいものからふだんの野菜まで。すぐに売れていきます。
里芋といえば、富山県内では、南砺市や上市町が伝統的な里芋の産地として知られています。東京で見かける里芋と品種が違うのか、玉が大きく、煮るととても柔らかくなります。ちょっと季節はずれですが、里芋とお米を使ったおはぎ「いもがい餅」は、富山県の郷土食の一つです。おいしい里芋、冬は煮物やおせちに大活躍ですね!
11月は日差しが柔らかく、美しい季節だなあと思います。北陸の厳しい冬の前の束の間の。中旬には雪吊りの準備も始まりました。ばあちゃんの家(七尾だけど)で柿の木の写真を撮ってみました。
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